かぶちゃん、ブランデー市田柿とともにパリへ行く
名古屋から飛び立ち、たどり着いたのは斬新な建築であるシャルル・ド・ゴール空港。今回の目的地は、パリの国際農業見本市です。
空港に着くなり感じたのは、暖かいこととパリのあまーい匂いです。日本に近い空気を感じながらも、どこかしら鼻孔をくすぐるほんのり甘い匂いを感じたのは、かぶちゃんのパリへの憧れの偏りなのか、あるいは、近くを歩く綺麗な女性たちの香水が甘いのか、とにもかくにも、本物のパリです。初めてのパリです。
目指す会場は、パリの郊外。地下鉄を乗り継いで行きます。当日は土曜日ということもあり、賑やかです。友達と大はしゃぎの人達や、あまーいカップル達が目につき、携帯電話で「アロー」と話す人でいっぱいです。さまざまな国の言葉もいっぱいです。移民の国のパワーが地下鉄中にみなぎっています。
かぶちゃんは、初めてということで右を見たり左を見たり。完全な「おのぼりさん」状態です。フック式のドアにも関心することしきりです。フックをくるっと回さないと駅に到着してもドアが開かないんですよ。スリだっていました。日本人の女性が子ども達に囲まれ、あれやこれや大騒ぎ。「あっ、あぶない!」と彼女達がなんとか気づいて難は逃れたものの、賑やかすぎますよ、パリの地下鉄は!!
パリでも「KAKI」が大人気!!
そして、会場に着くなりびっくり。駅から出た場所が会場の入り口に隣接しているのですが、そこでの人波に迫力があります。ワーッと人波が押し寄せてきています。ダフ屋がたくさんいるじゃありませんか。
私の到着が夕方だったため、その会場から出てくる人で入り口はごった返しています。こんなにも大勢の人を見たのは久しぶりです。
中日新聞の記者の方も取材にきてくれまして、来場者の公式発表は、なんと昨年実績の倍以上で、1週間の開催で100万人を超えたそうです。入場料も徴収するのに、この集客数ですから驚きです。
フランス人の60人に1人が、この会場に来ていることになるんですよ!国際農業見本市に100万人とは日本ではとても考えられません。農のイベントに、これだけの人気が出ているのは本当にうらやましい限りです。
平日は仕事帰りの人達で大いに賑わい、土日は家族連れで賑わい、いろいろな国の食事だけでなく、雰囲気も楽しめたのが要因でしょうか。日曜日や仕事後をしっかり休むお国柄ですから、もってこいの遊び場だったのでしょう。
会場内は食と農の展示がメインで、環境を考えたコーナーも数多くあります。太陽光発電が多かったのも印象的でした。そして何より動物がいっぱいです。牛、馬、羊に犬や猫までいます。この会場にいったい何頭の動物がいるのか、見当もつかないほど集めていました。牛の種類だけでも茶色に黒に、模様も様々。奥の会場は時間によって闘牛も開かれていたそうです。雄牛の存在感はひときわ違いますから、かぶちゃんは怖くて近づけませんでしたが…。
そして、わが日本ブースはスイスの横。いろいろな国の食事処と一緒にあります。われわれの近くに陽気なキューバのバーが大きく開かれていたのはフランスならではでしょうね。
今、フランスでは特に日本食がブームです。お寿司のデモンストレーション時間は人込みで歩けなくなります。見ることのできない人が、わんさか出てしまいました。ちょっと残念でした。
かぶちゃん農園の柿は、といえば、「KAKI! KAKI!」と、寿司に負けじと大人気です。いっしょのブースで活躍する、わさび屋さん、お茶屋さんも感心していました。お手伝いをずっとしてくれていた現地に住む日本人の方々からも、称賛の声をいただきました。まるで、アカデミー賞でもとった気分です。
柿すだれも綺麗な色でブースのいい飾りになっていましたが、こういう風に柿がつくられるとは皆考えないようで、ただの飾りと解釈してひたすら「柿ください」の連呼。でも、ありがたいです。
ただ、「日本がいいのよ。日本が」というのが彼らの弁。今後は、もっと日本の色をしっかり出して、彼らに紹介していくのが私たちの仕事でしょう。
今回の旅で、かぶちゃんの柿が人気だったこと、何日も会場に通ううちに地下鉄乗りのベテランになれたことはうれしい限りでした。
柿色のスカーフを身につけて、撮影のために回ったオペラ座以外は、エッフェル塔も凱旋門もルーブル美術館も見ることができませんでしたが、充実した時間を柿とともに過ごせました。
オペラ座の怪人に届いたかどうか?「かぶちゃんも、ブランデー市田柿もよろしく」と、しっかりお願いだけはしてきました!
園主 |